スティーブ・ジョブズ ジョブズの３つのカンファレンス前の様子を流すという、なかなか斬新な構成の映画である。カンファレンス以外の描写はあまり写してはいないのであるが、アップルという会社、そしてジョブズという人間を表している。毎回舞台裏ではこんなことになっているのだろうかと想像すると、とても面白い。すごいセリフの量である。いくつもの話を短い時間で話し合っているのであるから、見ているお客は少しも気を抜けない。セットや時代背景をすごく細かく作りこんでおり、本当にその時代であるかのごとく感じることができる。家族というものを持ちたくなかったジョブズであるが、この映画の意外なところは最後には家族の映画になるのである。