今年も残すところあと数日となりました。ご無沙汰しております。施設管理者のOです。私たちが勤めているのは、「グループホーム」という「施設」ではありますが、一般的に「福祉施設」のイメージとは一体どのようなものでしょうか。きっと「できれば入所したくない」と思う人が多いのではないかと思います。その「できれば入りたくない」と思われている「施設」で働いている私たちには、少々不本意ではありますが、現実を受け止めながら、小さなことからでも、そのイメージを良い方向に変えていけたらと考えて、日々を過ごしています。今年もいろんなことがあり、いろんな経験をしました。その中からひとつご紹介させてください。野球が大好きな男性の利用者様がいらっしゃいます。今年の春頃までは、筋力の衰えから、外出するときは車椅子を利用されていました。テレビCMでプロ野球のオープン戦が長崎のビッグNスタジアムであることを知り、お誘いしましたが、「行ってもいいんですけど・・・」と、応援しているジャイアンツの試合ではないことからか、あまり関心がなく・・・でもこのような機会は少ないと思い、チケットを取って、一緒に観戦しました。

野球場の雰囲気、白球に木製バットが当たる乾いた音、湧き上がる歓声・・・その日から、「ジャイアンツの試合が観たいから、歩けるようになりたい」という思いが生まれ、歩く練習を頑張って、理学療法士の方の協力もあり、約3ヶ月で、杖で歩くことができるまでになりました。今年の交流戦は、福岡でジャイアンツVSソフトバンクホークスの試合があり、私たちも本人の気持ちに応えたくて、ナイターではありましたが、ヤフオクドームまで、一緒に試合を観に行きました。大好きなジャイアンツの選手たちを間近に、とても興奮して、一球一球を覗き込むように観たり、ため息をついたり、歓声をあげたり・・・そんな姿を見て、私も介護という仕事に対する誇りややりがいを改めて感じることができました。

ふとしたことから、大きく人生が変わっていく。それは良いことばかりではないかもしれません。良いこと、悪いこと、どちらのふとしたことも見逃さないように、来年も頑張っていきたいと思っています。ちなみに、来年の4月、ソフトバンクホークスの試合が長崎でありますので、「また行きたいですね」と今から話しています。長崎から福岡まで野球を観に行くなんて、考えもしませんでした。その1日、その一瞬が幸せになるように、幸せであるように・・・そんな思いで「施設」という枠にとらわれず、皆様と携わっていきたいと思います。